着付けのポイントアドバイス

美しい着付け、帯結びのポイント

きものを着る際のポイント
きものを美しく装うポイントは、着付けにあります。そのために重要なのは、下着です。
下から順に「肌じゅばん」、「すそよけ」、「長じゅばん」です。それに「腰ひも」が3本、「だてじめ」、「前板」、「帯まくら」、「帯じめ*」、「帯揚げ*」、「たび」が必要です。これらをすべて手元にそろえてから着付けにとりかかります。
*「帯揚げ」「帯締め」・・・帯揚げと帯締めは、ともに帯をきっちりと身体にとめつけ、結んだ帯の形を美しく保つとともに、着崩れを防止するために重要な役割を果たします。かつ、きものや帯との組み合わせで、きものの着こなしの絶大な効果を発揮するポイントにもなります。きものには礼装や略礼装といった「格」があります。帯締め、帯揚げの場合も、きものの格と調和させることが大切です。

帯結びのポイント
帯は、帯を結ぶ位置が身長に対して、3対5、8対12、13対22という「黄金比率」の位置を標準にして、体型によって背が高い、低い、太り気味、あるいはやせ気味、といったように加減をしていくと、美しく結べます。
背の高い人は帯幅を広くし、帯揚げを少し多めに見えるようにすると良いでしょう。一方、背の低い人は、帯幅をせまくします。そして少し高めにおたいこを結ぶと美しくみえます。また、太っていた人は、おたいこの位置を低くするように結びます。そして帯揚げを細くすることですっきりと見せることができます。

七五三の祝着

七五三のお祝いは、三歳が男の子と女の子共通で「髪置の祝い」、五歳が男の子の「はかま着の祝い」、そして七歳が女の子の「帯祝い」です。
お子さんの成長を感謝し、将来の幸せを祈って神社に参拝します。お子さんにとっては、初めて迎える晴れの日です。きれいに着付けて、氏神様にお参りするのは、ご両親にとってもうれしいことに違いありませんよね。

お子さんの大切なお祝いに、すてきにきものを着付けてあげましょう。

七五三の祝着
お子さんのきものは、大人と同じ仕立て方というわけにはいきません。成長に応じて一つ身、三つ身、四つ身と変わります。

三歳の祝着
・一反で被布とおそろいに四つ身仕立てのきものをそろえます。本来、二枚重ねが正式とされていますが、小さなお子さんには二枚重ねは無理でしょうから、付比翼か伊達衿をつけて華やかにします。帯は作り帯にします。
・祝い着、長じゅばんは、ともに七歳まで利用できるものが理想です。

五歳の祝着
・黒羽二重のきものと羽織にはかまをつけるのが、正式な装いとなります。

七歳の祝着
・七歳で作る祝着や帯は、本裁にして四つ身の寸法で仕立てるとよいでしょう。きものの地は錦紗、一越、綸子地で友禅染にすると華やかでかわいらしいですね。
・腰あげは、身長から着丈を引いた分を腰上げ分とするのがよく、位置は小さなお子さんの場合は、着丈にあげ寸法の2分の1を足したものを半分、大きなお子さんには着丈にあげ寸法の3分の1を足したものの半分があげ山にくるようにすると形よくなります。

おめでたい席での女性の礼装

着物の場合、目的にかなった装いをするための決まりごとがたくさんあります。これは洋服についてもいえることですが、TPOを考えてコーディネートを重視した着付けの仕方をすることが大切です。
実際には、きものそのものの材質や柄ゆきだけなく、帯合わせ、帯締め、帯揚げ、さらにバックやぞうり、コート・羽織、髪飾りなど、に至るまで、きものと格をそろえて、全体的な着付けを考えます。

結婚式・披露宴での女性の礼装
着物の美しさがもっとも引き立つ、結婚式や結婚披露宴の席での装いです。おめでたい席にふさわしく、格調高く装いたいものです。基本となる「きもの」と「帯」を中心に、親族側とご招待を受ける側のミセスそれぞれ、およびミスのコーディネートを考えてみたいと思います。

親族のミセス
・きものは、ミセスの第一礼装である、黒留め袖がふさわしいでしょう。
・帯は、丸帯か袋帯にします。格調の高い柄ゆきを選びます(たとえば、唐織りや、つづれ錦、金襴、銀欄の吉祥文様、などがいいでしょう)。帯の結び方は、二重太鼓にします。

招待を受けるミセス
・きものは、色留め袖か、訪問着がいいでしょう。
・帯は、丸帯か袋帯。黒留め袖に準ずる格の高いものを選びます。結び方は二重太鼓にします。

ミス
・きものは大振袖、中振袖、あるいは訪問着。
・帯は、丸帯か袋帯にします。華やかな色調で、格の高い柄を選びましょう(たとえば、佐賀錦や金襴、銀欄、などが素敵です)。結び方はあでやかに、ふくら雀、立て矢、文庫、蝶結びが良いでしょう。

着付けに必要な小物

きものを着る際には、着付けに必要な小物類をきちんとそろえることが大切です。着崩れを防ぎ、きものを身体になじませるために重要な役割を担うのが、下着です。肌じゅばん、すそよけ、長じゅばん、などがあります。そのほか、たびも必要ですし、きものをしっかりととめるためには腰ひもやだてじめ、前板、帯枕、帯締め、帯揚げといった小物が必要になります。
洋装の場合には、ウェストがしっかりとくびれていること、またそう強調することが美しく着こなすコツになります。一方、和装の場合には、逆で、直線的な体型のほうが美しいとされます。ウェストのくびれている人は、腰にタオルを巻いて体型の補整をすると、きものの美しいシルエットを出すことができます。
きものの着付けに必要な小物
●足袋(たび)
足にあったものを選ぶことが大切です。きもの姿の足元をきりっと見せるポイントになります。

●肌じゅばん
ガーゼかさらしの木綿のものが良いでしょう。また和装用のパンティを用いると、下半身の線を美しく出すことができます。

●すそよけ
・羽二重、モスリン、正絹など。
・巻付式のほうが楽です。
・すそよけは、すそさばきのよいものを選びます。すそさばきが良いことも着崩れを防ぐための重要なポイントとなります。

●腰ひも
・2〜3本必要です。
・木綿のもののほうがすべらなくて使いやすいです。

●だてじめ
・長じゅばんときもので、2本必要。

●半えり
・普段は化繊を、外出着には塩瀬羽二重を用意します。

●帯板
・2枚

●帯まくら
・1個

太り気味で身長の高い人の着付け

きものは、着る人の体型や全体的な印象に合わせた、きもの選びや着付けをすることでよりいっそう美しさが引き立ちます。大きくわけて、太っていらっしゃる方とやせ気味の方に二分し、太っていらっしゃる方、やせていらっしゃる方をそれぞれ、さらに身長が高い方と低い方にわけて、体型に合わせた装いをします。

太っており、身長が高い方は、存在感があり、派手な印象を与えます。大柄なきものなども上手に着こなすことができるでしょう。このような体型の方の場合、着付けるさいに締め付けると、がっちりとした身体の線がことさら強調されますので、ひったりと余裕を持たせるようにします。すそつぼまりにすると女らしく、かつ引き締まった美しいシルエットになります。ちりめん、綸子、緞子ちりめんなどが良いでしょう。色調は濃い目にし、曲線的な柄が生きます。

・えり、衣紋
広えり仕立てにし、えり幅は広めにします。衣紋は10センチほどに抜きます。首ぐりをはなしぎみにし、横線を強調すると背の高さとのバランスがとれます。えり合わせは、前くぼみより2センチから3センチ下にして、?X型を大きくとります。

・おはしょり
左8センチ、右6センチの舟底型の斜線にします。

・帯幅
身長のある方の場合、帯幅はやや広めのものを、低い位置に締めるとバランスがとれます。袋帯や袋名古屋帯の場合は、18センチ〜20センチに広げます。

・すそ
上前つま先はあげ気味に着付けます。すそたけは長めにし、かかとをかくすくらいにします。

やせ型の人の着付けのポイント

やせがたの人はきりっとした直線的な美しさを引き立たせる着付けをなさると、知的な印象がいっそう強まります。洋装の場合は、ウェストがくびれた体型が洋装の美しさを引き立たせます。一方、きものの場合は、逆で、直線的なシルエットを大切にします。

やせ型で身長が高い人の着付けのポイント
補整
やせた方の場合、肩から胸にかけての肉付きの薄さやくぼみ、腰の細さをカバーするために体型を整えるための補整を行います。腰には腰ぶとんをし、肩から胸にはタオルを3つ折りにしたものを、胸の上を通るようにして斜めにあて、胸の下で交差させます。あるいは、厚みのある肌じゅばんで身体に丸みを添えるようにするのもよいでしょう。

えり・衣紋
やせ型の方で、特に身長の高い方の場合、衣紋は抜かずに、えり合わせは首のくぼみから4センチ〜5センチ下で合わせた細めの?X型にするとよいでしょう。半えりも細めに、1.5センチほど出します。


帯山は低めにします。長めのおたいこで直線型か、下部をふくらませるようにすると粋な着こなしになります。

すそ
やせて身長のある方の場合、すそたけは長すぎないようにします。またつま先も上げすぎないほうが良いでしょう。

やせて身長が低い方の着付けのポイント
えり
やせ型で身長の低い方の場合は、普通寸法よりもえり幅を1.5センチほどせまくします。

色合い
やせて背の低い方の場合は、特にやわらかい中間色の地色がよく似合いま
す。柄も小さめのもの、丸みのある花柄などが良いでしょう。

そのほか、やせて身長の低い方の場合、そでたけを短めに、丸みを大きくします。

体型補整

きものは、ゆったりとした女性らしさを出しつつ、キリッとした、すそつぼまりの美しいシルエットを出して着付けたいものです。
洋装の場合は、キュッとしまったウェストのくびれを強調して着付けることによって、装う人の美しさと、その洋服のもつ美点を引き出します。
一方、きものは、洋服と異なり、立体的な裁断ではありません。したがって、直緯線裁ちのきものをいかに身体にフィットさせて、着崩れないように着付けるかがポイントです。
きものの着崩れを防ぐ大切なカギのひとつに、身体の「補整」があります。人の身体が本来もつ凹凸をなくし、きものの直線裁ちの特長に合った、筒状の体型に整えることです。

標準的な体型の方の場合、補整をおこなう箇所は、基本的に4箇所です:1.衿元、2.みぞおち、3.ウェスト、4.ヒップ(ヒップの上のくぼみ)です。つまり、くぼんでいるところをうめる、と考えると良いでしょう。

1.衿元・・・衿元のくぼみを埋め、バストをおさえることで衿合わせを安定させます。衿元をなだらかに見せるようにします。

2.みぞおち・・・みぞおちのくぼみは、着付けたときにきものにしわをつくる最大の原因です。帯にもしわを作ってしまいます。

3.ウェスト・・・くぼんだままできものを着付け、腰紐を締めると、裾が広がってしまいます。帯も不安定になりますので、「ずん胴」にします。

4.ヒップ(ヒップの上のくぼみ)・・・ヒップのくぼみを補整すると、おたいこの形が美しくなり、後姿が引き立ちます。

だて締め、帯まくら、帯板

きものを美しく着付けるためには、隠れたところのおしゃれ・・・下着にも気を配ることが大切です。和装用の下着には、肌じゅばんやすそよけがまず大切なものとしてあげられます。そのほか、だて締め、帯まくら、帯板といった小物も重要な役割を担います。

●だて締め
だて締めというのは、「伊達(だて)」という名前がしめすように「おしゃれ」ということです。腰ひもでほぼ着付けを整えたうえで、帯をつけるまでの仕上げの意味でこのだて締めを用います。2本は必要でしょう。
締めやすく、軽いものがよく、ナイロン製、博多織り、などがいいでしょう。
夏用のものもあります。

●帯まくら
帯を美しく形付けるのに必要な小道具と考えるとよいでしょう。帯の結び方によって帯まくらの大きさを使い分けます。普段着用には、中か小の大きさのもので、横長、山の平らな低いものがふさわしいです。また、若い方のお振袖や訪問着には、大きいものを用意します。
山に少し丸みのあるものを用いると、おたいこの表情にやわらかさが出て優雅な女らしさを表現できます。

●帯板
前帯を整えるのに必要な小物です。短いものは前帯にしわが出やすくなりますので、長めのものを用意しましょう。
帯をいためないようにするために、中にボール紙を入れて周囲に布を張ったものが良いです。
幅広のものは外出着や名古屋帯、袋帯に適します。幅がせまいものは、夏用や細帯に用います。
セルロイド製、紙製、ナイロン製など、種類があります。

体型補整用の小物

体型に合わせて立体的に仕立てる洋服と異なり、きものは直線裁ちです。本来、くぼみや出っ張りのあるのが人間の体型ですから、きものを美しく着付けるためには、身体の凹凸をなくし、できるだけ「ずん胴」に近づけることが大切です。きものの着付けで、補整に用いる小物は次のものです:1.和装コルセット、2.和装用ブラジャー、3.前肩パット、4.腰パット、腰ぶとん、5.腰巻き(胴帯)、6.わきパット(腰骨当て)。

1.和装コルセット
腹部の出っ張りや腰を引き締めるために用います。

2.和装用ブラジャー
バストを誇張させないために押さえる意味でのブラジャーです。洋装のブラジャー(胸を大きく見せるものが多いですね)とは、まったく逆の発想です。とはいえ、普通の体型の方なら、つけなくてもいいでしょう、多少、自然なふくらみのあるほうが女性らしいともいえます。

3.前肩パット
やせて前肩が骨ばっている方、肉付きが少ない方の場合、えり付けにしわが出て着付けが美しくありません。それを補整するものです。

4.腰パット、腰ぶとん
腰パットは、ヒップが上がっている方(洋装でいうときには逆にかっこいいヒップの形です!)、腰上部に厚みの足りない方に用います。
腰ぶとんは、ヒップの下がった人や、出っ張っている人に用い、帯下の貧弱さや帯のたれの跳ね上がりを押さえます。

5.腰巻き(胴帯)
ウェストが細い人に用います。

6.わきパット(腰骨当て)。
腰にふくらみのない人や、腰骨が出っ張っていて帯端が当たって痛いなどといった人に用います。

お嬢様の着付け

最近は、若い方でもきものを好んでお召しになられる方が増えてきています。お茶やお花のお稽古に着ていかれるかたも多いようです。また、ちょっとしたお出かけや観劇に、お着物をお召しになると、いつもとは違う、新しい美しさ、魅力を発見できるかもしれませんね。

ミセスとは違う、ミスならではの魅力をかもし出すことができるよう、着付けにもそれなりの工夫をしましょう。

結婚前の若いお嬢様のきものの着付けは、若さを生かし、初々しさを強調した上品な着付けにするのがポイントです。
きものの場合、体型に合わせて立体的に裁断する洋服と異なり、直線裁ちであることから、どちらかというと「ずん胴」のほうがきものにフィットする体型であるといえます。しかし現代の若い女性は、胸が高く、ウェストがきゅっと締まった体型・・・つまり、洋服向きの体型・・・をしています。

そのため、若い人の場合、きものを美しく着付けるためには、まず、体型の補整をする必要があります。
・ウェストがくびれた方は、二つ折りにしたタオルを2枚ほど巻きつけます。
・いかり肩の人は、胸の中心からえり肩にそってタオルをあてがいます。

また、若い人全般にいえることですが、すそ丈はくるぶし下あたりがよく、つま先は心もち上げる程度にすると若々しい着付けになります。

衣紋(えもん)はあまり抜かないようにしましょう。えり合わせも心もちあげるようにしたほうがいいですね。

帯は心もち高めの位置に締めます。おたいこは高く、大きくまとめます。帯締めは帯幅の半分の位置に締めます。

サイトMENU

LINKS

サイトMENU

Copyright (C) 2010 着付けのポイントアドバイス. All Rights Reserved.